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ナースなロンドン ~Nursing in London~

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イギリスの病院でボランティア

紙類の整理をしていたら、懐かしいものが出てきた。

University College London Hospitals(UCLH)
Boluntary Services Dpartment
VOLUNTEER GUIDELINES


2004年にイギリスに来て、とにかくイギリスの病院で働きたかった私は、
友人の勧めもあって、病院でボランティアをすることにした。
でも、どこに行けばボランティアを募集しているのかが分からなかった。
一番近所の病院に電話してみたけど、案の定たらい回しにされて終わり。
じゃあ直接ならどうだ?と、出向いてみたけれど、受付では分からないと言われ、
電話してみなさい、と電話番号を渡された。
電話してだめだったから、来たんですけど?

そんな中、UCLHで働いていた友人から、
日本人のボランティアさんに会ったことがあるという情報を得た。
電話で懲りていた私は、やはりここでも直接、突撃することに。
受付で聞くと、裏の建物を案内され、そこはどうやら職員の寮らしき雰囲気。
ホールではフィリピン人らしき女の子たちが話していて、どうやら看護師さんらしかった。
一人が建物を出るときに、もう一人の子が
「Have a nice shift!」
なんて言ってる。
アダプテーションコースを切望していた私は、羨望の眼差しでそれを見ていたのを
いまだに覚えている。

受付で聞くと、Officeは週3日しか空かなくて、今は閉まっているという。
ペンを借りて、メモに連絡先と、ボランティアをしたい旨を書き、オフィスのドアのポストに祈るような気持ちで入れた。
それから何日かして電話がかかってきたときには、あまり期待してなかっただけに、本当に驚いたっけ。
ボランティアをするにも、面接をして、クリミナルレコードを調べる必要があるという。
面接ではもちろん、なぜボランティアをしたいかを聞かれ、アダプテーションコースを目指していること、イギリスの病院がどんなところか知りたいこと、英語をもっと磨きたいこと、そして、患者さんの力になりたいことを一生懸命話した。
結果は合格だったけれど、犯罪歴を調べるのに時間が多少かかるのと、そのときはボランティアが足りていて、なんと順番待ち(!!!)だったこともあり、すぐには始められなかった。
ボランティアをするのも大変だったな~。
そのときは知らなかったけれど、ボランティアをすると就職にも有利らしく、また、大学ではそれを単位に変えられたりするらしかった。だから、順番待ちだったのね。

その後、確か、1ヶ月くらいで連絡が来て、無事週1回、ボランティアをすることが決まった。
内容は病棟を回って、患者さんとお話をしたり、
外に出られない患者さんに代わって、買い物や用事をすること。
確か週日の夜6時から9時までの3時間だったと記憶している。
その間、休憩が15分。
患者さんからお金を預かって買い物をするので、その記録をする用紙を、毎回オフィスから持っていくことになっていた。
それでも、毎回結構な買い物を頼まれるので、
混乱しないように、ジップロックの袋を自分で用意して、番号を振り、
それぞれに預かったお金を入れて、リストと照らし合わせてやるように、
自分なりに工夫したりした。
レジで、別々に会計しないといけなかったし、
おつりを返すときも、わざわざ計算したりしなくて済んだし、
なかなかいいアイデアだったと思う。

今でも何人か鮮明に覚えている患者さんもいる。
日本にビジネスで行った事もあるというおじいちゃんはユダヤ人で、Jewish Jounalを買ってきてと頼まれたけど、どこにも売ってなかったこと。
あと、偶然日本人の患者さんにも出会ったことがある。
突然日本語で話しかけられて、お互いびっくりしたっけ。

このGuideline Bookによると、ボランティアの内容はこのほかにも
・Clothing 退院するのに洋服のない路上生活者や、低所得者のために寄付された洋服を仕分けしたり、届けたりする
・Complementary Therapies アロママッサージなどを無料で提供
・Games トランプやチェスなどのゲームの貸し出し
・Hairdressing 床屋さん
・Library Service 患者さん用に寄付された本の貸し出し
・Manicure & Hand Care マニキュアのサービスまで!
・Patient Information 患者さん用のパンフレットの点検と補充
・Post Office 週1回郵便屋さんが病棟を回る。カードや切手も売る
・Welcoming 病院のメインレセプションに座って、案内をする
・Attendant  退院する一人暮らしの人に家まで付き添う
などなど、本当に多岐にわたっている。

ボランティアを始める前には講習会もあって、どうやって患者さんと接するかや、ボランティアとしての責任などについて半日トレーニングもある。
私のボランティアは、その後Work Permitのトラブルで、半年ちょっとで終わってしまったけれど、とてもいい経験だった。
いまはNHSで働いて、当然のように思っていることも、あのときの私にはすべてがもの珍しく、新鮮だったなー。
いまでも、UCLHでボランティアを募集しているかは不明だけれど、Web Siteに情報があった。
http://www.uclh.nhs.uk/Job+seekers+volunteers/Volunteering/
その他、NHS Choiceにも情報があった。
http://www.nhs.uk/Livewell/volunteering/Pages/Howtovolunteer.aspx

この経験があったからこそ、今の自分があるのだなーと感慨深い。

《追記》
このときのVisaは語学学校の学生ヴィザでした。
語学学生でもまだ20時間のアルバイトが許されていた時期です。
今はDegree以上の学生じゃないと働けないのです。
このボランティアは完全に無給なので
仕事としてはみなされないと思いますが
果たして短期のVisaでとってもらえるかは微妙なところ。
私は残り7ヶ月くらいのときに申し込みましたが
絶対に延長するからと強調しました。
ボランティアヴィザというのもあるようですが
施設からの受け入れ証明が必要なので
この手のHNSの病院では取れないと思います。

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by mango55mango | 2010-04-02 08:38 | イギリスで看護師になる | Trackback | Comments(0)
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