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ナースなロンドン ~Nursing in London~

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イギリスの病院(NHS)の現状

今朝のBBC Breakfast(朝のニュース番組)のニュース




”NHSの病院のパフォーマンスが英国全土に置いてスランプに陥っている!”

ということです。

このパフォーマンスとは

A&Eでの待ち時間
癌の治療を受けられる速さ
事前に計画された手術や治療を受けられる速さ

の3つのみと限定されているのですが
このニュースを聞いて
また憂鬱になりました。
患者さんがこのニュースを見てまた色々言ってるんだろうなあ・・・と。

もちろんこういったことがニュースになることは
悪い事ではないです。
病院経営の透明性を示す、いい指標ではあると思います。

でもですね
こういった、社会に撒かれたプレッシャーは
たいてい現場に降りかかってくるわけですよ。

おおもとの原因は政府のNHSの財源カットだと思うんですけどねー。
そこはスルーして、パブリックは病院を非難するわけですよ。
最前線がどんなに人手不足かを、もっと、もっとレポートして欲しいなあ。

人手は増やせば、この3つのパフォーマンスは
割と簡単に解決できるのでは
というのが現場にいる自分の感想です。
もちろん、設備や、教育(プロフェッショナルを育てる)などが
複雑にかかわってくるのはわかるけれど
とにかく現場は人が足りないのです。


自分の地域の病院のパフォーマンスが見れる








昨日なんかは
看護師7人(25床を5人で看て、ITUから感染症の気管切開患者を個室に入れなければならず、
1対1で看護師をつけなければならない。更にその日のリーダーは患者を看ないのが理想)
看護助手5人(気管切開の患者のいる部屋2部屋に一人ずつ、転倒リスクのある患者の部屋に一人、
残りの14床を2人で分ける)
必要(理想ではね)なところを
看護師6人、看護助手4人でスタート。
看護師6人のうち、常勤は3人で派遣が3人。
気管切開部屋が3つあったので
常勤は自動的にそこを看なければならず
自分は気管切開患者2人を看ながら
リーダー業務もこなす事に。
しかも、8時40分にリーダーのミーティングに出て
9時には気管切開患者が検査に行くので
付いていかなければならず
どうしろっていうのー?という状態に。
結局、隣の気管切開部屋を看ているナースを
検査に行ってもらって
自分は2部屋をしばらく看ながら
回診につく
とか、もう危険すぎる!!!
たまたま、勉強会に来ていた師長が見かねて
10時くらいからリーダーをすると言ってくれたので
17時までは患者のケアに集中できたけど
そこからドクターが突然入院患者を連れてきて
うちの患者を転棟させねばならず
転棟させる患者は移るのを拒むし
待ってる入院患者の家族は
いつになったらベッドが空くんだと文句言ってくるし
自分の患者はいるし
でも派遣の看護師はあんまり使えないし
申し送りの時間は迫ってくるし
とにかくパニック。

師長がリーダーとってくれたけど
お昼ごはん行ったの4時半過ぎてたし・・・。

こうやって、人手不足の職場で働くナースたちは
燃え尽きていき
辞めていって
更に人手が足りなくなると言う
負のループ…。



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by mango55mango | 2017-10-18 16:27 | イギリスの医療 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ai at 2017-10-18 22:18 x
うっわ〜大変!そうそう、結局予算カットの人員不足なんだよねー。BBCにニュース見て思ったわ。もう事故無いように頑張ってとしか言いようないよねえ。よくやってるよ、本当に!
Commented by mango55mango at 2017-10-19 04:41
aiちゃん
ありがとー(泣)!
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