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ナースなロンドン ~Nursing in London~

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NHSでの患者さんの退院 ~転院編~

ここんところずっとNursingの話題から遠ざかっていたので
久しぶりにまじめに病院の話を。

昨日、一昨日と2連続勤務で
同じBay(部屋)を受け持ちました。
Bay1からBay6までの個室6部屋。
各日2人ずつ計4人の退院があり
4人の入院がありました。

今日はNHSにおける退院の話をしてみたいと思います。

NHSの入退院は本当にめまぐるしいです。

うちの病院はめちゃくちゃAcute(急性)の病院で
患者の退院というと転院と自宅への退院の半々くらいの割合。

転院の場合

患者はそれぞれ自宅の住所のある地域の
GPを通してPrimary Care Trust(PCT)
Clinical Commisioning Group(CCG)に登録しており
予算は全てそこから出ている。
ただ、その地域に専門の医者や設備がなく
ケアが難しいとされる場合には
うちのようなAcuteの大病院に回されてくる。
手術などが終わって回復期に入り
自宅退院がまだ安全ではないと思われる場合
患者のPCTCCG内のLocal Hospitalに転院することになる。
また、脊椎損傷や高次脳機能障害など
特別なUnitでのリハビリが必要とされ
PCTCCGが予算を認めた場合は
地域外の専門医療センターへ転院することもある。

だいたい手術の翌日に状態が安定したら
とりあえず医師がLocal Hospitalに受け入れを依頼。
この依頼をしても
もっと状態が良くなれば自宅に直接退院というということもあるが
ベッドはすぐには空かないので
とにかく依頼をしておく。
その後、病院のBed Managerが
ベッドの空きを毎日確認。
転院はだいたいその日に決まるのであわただしい。
だいたいお昼ごろに
Local Hospitalにベッドの空きがあるからと連絡があり
ナースが色々と準備することになる。

でも、転院の場合することは割合と簡単で
・看護サマリーを書いて医師のサマリーと一緒に送る。
・Ward Clark(病棟事務員)に診療記録のコピーを依頼
・Ward ClarkにTransport(病院が提供する移送サービス)の予約を依頼
・家族に転院を報告
・転院先に電話で申し送り
といったところ。
それでも、転院が急に決まると
うちのベッドが空けばどこかから入院も来るわけで
「あー、午後はあわただしくなるなー・・・」
と、ちょっと憂鬱に・・・。


《追記》
鍵コメさんからのご指摘があり
2013年の3月からNHSの制度が変わり
PCTからClinical Comissioning Group(CCG)に移行した
とのことです。
勉強不足でしらなかった!!!
ありがとうございました。
要は今までのPCTのオフィスではなく
GP同士のグループが地域医療の運営をしていく
って言う事らしいのですが
これによって医療の地域格差がどう改善されたのか
興味深いところ。
詳しいシステムなどはBBCの記事 で学びました。
図とかあってわかりやすい。
Londonに関しては
PCTのときと地域分けはそれほど変化ないようですが・・・。





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by mango55mango | 2015-05-29 02:04 | 病棟の毎日 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2015-05-30 20:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mango55mango at 2015-06-02 17:20
鍵コメ様
訂正と追記をしました。
ご指摘ありがとうございます。
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