バイタルサインという言葉
実はイギリスではあまり日常的には使わないんです。
本の中には出てきますが
病院の中の会話ではほとんど聞きません。
では、イギリスの病院では血圧、脈拍などの
生きている兆候(笑)を総称して
何と言っているのか?
Observations (オブザベイションズ)
略して
Obs(オブズ)
という言葉を使っています。
それぞれを英語でどういうのかは
Tweetしています。
さて、こちらがそのObservation Chart
略してObs Chart
俗にいう体温板です。
(板ってまだ言うのかな?表?)
表紙には普通に
名前とHospital Number(病院の登録番号)
病棟名、体重、主治医のチームの呼び出し番号などを書きます。
三つ折りになっていて
中を開くと
まず左には緊急度をスコアで示す
NEWS scoreというのの説明があります。
上から、呼吸数・・・Respiratery Rate
酸素飽和度・・・SpO2
酸素をいっている場合は量を書いて
体温・・・Temperature
そして、血圧・・・Blood Pressure
もし普段の血圧より20mmHg下がったら
医師の判断を仰ぎ
40mmHg以上下がったら
すぐに助けを求めなさい
とありますね。
LとSというのは
時々医師の指示で
臥位と立位の血圧両方を測るよう
指示があるからです。
心拍数・・・Heart Rate
正確には普段は脈を診るのでPulseですけど
心電図モニターを常時つけている科もあるので。
下は意識レベル・・・Level of consciaousness
血糖値・・・Capillary blood glucose
NEW Score・・・これはいつか別にお話しします。
疼痛スケール・・・Pain score
便のスコア(というものがある)・・・Bowel socre
日々の体重・・・Daily Weight
となっています。
これをだいたい普通の患者さんは
4時間おきくらい
急性期の患者さんは1-2時間おきに。
このほかにも
脳神経外科用のGlasgow Coma Scale Observation chart
静注/硬膜外の痛み止めを使っている患者さん用の
PCA(Patient Controlled Analgesia)/Epidural Ovservation chart
というのもあります。