イギリスに来て3度目のお正月を過ごした。もうそろそろ丸4年になる。
なぜイギリスで看護師をすることになったのか?Smile Lifeのrikaさんや、最近知り合いになったイギリスの幼稚園で頑張る保育師さんに聞かれて、そういえば書いたことなかったな・・・と。
というわけで、自分への振り返りもかねて、何回かに分けて書いて行きたいと思う。
そもそも、なぜイギリスにくることになったのか。
それは、身もふたもない言い方をすれば
男!
もちろん、こちらで看護師免許を取得するという大義名分はあったけれど、
もし、彼がいなかったら、来ていなかったと思う。
そういった意味では、今はもう会うことのない彼だけども、とっても感謝している。
そもそもの始まりは1996年、イギリスに1年弱滞在していたことに始まる。
看護学校時代の後輩が、イギリス人の彼とともに渡英し、仕事をやめていた私もイギリスに来て、同居することになった。そのとき、私は演劇にかぶれていて、片っ端から舞台を見まくっていた。そのためだけにイギリスに来たといっても過言じゃなかった。
そのときに出会ったのが、ドイツ人の彼。
その後、日本に帰ってきた後も、ドイツとの遠距離恋愛がしばらく続いたけど、そんな遠距離が長く続くはずもなく、3年経ったころから行き来もなくなった。
それから4年間、ほぼ音沙汰はなかったのに、また突然メールのやり取りが始まったのは何でだったっけ?思い出せない・・。
その4年間、私は日本で、まーったくといっていいほどもてなったし、また病院で看護師に戻っていた。病棟で主任になっていたけれど、私には向いていないなーと感じていた。
メールのやり取りが再開してしばらく経ち、お互いにまたやり直してみようかという気になってきた。2003年夏、夏休みを利用して1週間ドイツに行き、お互いの気持ちを確認。一緒にやっていくには、お互いが良く知っていて、知り合いもいる、ロンドンがいいということになった。
前に一緒に住んでいた後輩はすでにイギリスで看護師として働いていて、その話を聞くたびに、私もやってみたいと思い、こちらの看護協会であるUKCC(現NMC)と書類のやり取りまでしていたので、それも後押しになった。
あとは、両親にどう切り出すか。
私は一人っ子だし、家を継ぐとかにはまったく頓着しない両親だけど、やっぱり、一人娘が遠くにいてしまうというのは寂しいに違いない。さらに、4年も音沙汰のなかったもと彼と向こうで一緒に暮らそうというのだから、抵抗もあるだろう。
なかなか言い出せずにいた。
ところが、意を決して切り出してみると、
「いいじゃない。今はインターナショナルじゃなくっちゃ。遊びに行けるしね。」
と、年に1回の海外旅行を楽しみにしている両親はあっさりと言った。
というわけで、イギリスにくることが決まった。